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ポセイドン 上
ポール・ギャリコ / 早川書房 手ばなせない度 : ★★★☆☆ ポセイドン 下 映画化にともなって復刊されたポールギャリコの代表作のひとつ。 このかたの作品は総じて傑作ぞろいなので、好きな作家さん。有名作品なのでずっと読みたかったんですけど、ながらく入手困難でして。映画化万歳でしたね。つっても映画は食指をそそられなかったんで見てませんが。 感想としてはさすがです。流れ石です。やっぱりギャリコ作品にハズレなし。 でも、これまで読んできた氏の作品と比べると、かなーり異色。 すっげぇシビアな人間ドラマが展開される完全に大人向けな内容。“1969年に上梓された”とのことですけど全く古びていないのがすごい。 基本的にハッピーエンドを描く作家なので、どういう結末でしめるんだろうと最後まで興味深く読みすすめられました。だって、どうやったってハッピーになりそうになかったし。 で、本当にラスト1ページまでアンハッピーだったんですけど、最後の最後であざやかに未来への希望をつないでいて感嘆しきり。不幸を幸福に見事に逆転してます。 とは言うものの、全体的にはかなり苦い結末なので、単純に「ああおもしろかった」という読後感にはならなかったです。「え、これでおしまい?」って、あっけにとられました。長いこと入手困難だった理由がよく分かりましたよ(笑) かなりビターで渋い大人の味わいな小説なので、そういうのが好きだって人にはオススメです。そうでないならば映画を見たほうがよいかと。 by のぞみまつき |
by sironekonomiya
| 2006-08-07 03:30
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