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浪漫倶楽部 (1)
天野こずえ / マッグガーデン 手ばなせない度 : ★★☆☆☆ 全6巻完結。『ARIA』の天野こずえの初連載作品。 “SINCE1995‐1998”ということで、短編集1に収録されている作品を経て連載開始となったようだ。作者の裏話によると“当初は単行本1巻分の短期集中連載の予定”だったのが“好評をいただき最終的に6巻分も続けさせてもらえ”たそうで。 新装版ということで装丁はすごく良い。カバーだけじゃなく口絵カラーも新規描き下ろし(カバー下の隠し4コマや、余りページの1コマカットもたぶん)。あとカバー折り返し部分の作者コメントが、当時を振り返るものになっていてなかなか興味深い。 継続は力! 絵にしても内容にしてもそれを地でいっている。どんどんうまくなっていく過程が、あますことなく記録されていて、1巻と6巻ではもう別人かと思えるほど。 内容は、学園七不思議的ファンタジー人情風味って感じ(?)で、固定のメインキャラクターにゲストが絡み、基本的に1話完結というスタイル。つまりは『ARIA』と共通のフォーマット。 ただし本作品は全体的に、ウエットな、泣かせる系の成分の比重がちょっと多め。そのせいか、良質のエピソードも多いけれど、『ARIA』に比べるとどこか押し付けがましく感じられるのも事実。 作品の雰囲気も両者ではかなり違う。前者は、主人公が行動的でいろんな事件にぶつかっていくので、少年漫画らしい勢いがある。後者はご存知のように、ぜんぜんまったりしている。 作者らしい叙情的な要素は共通しているのに、これだけ差がでるのは、やはり主人公のキャラクター設定によるのだろう。運命の流れに逆らわず、それでいて進みたいほうへ進む方法を知っているようなのんきもの主人公が、中心にいることの意味はことの外大きいのだ。 ということで、『浪漫倶楽部』に『ARIA』を求めて読んでもおそらく失望するだろうと思う。『ARIA』に至る過程として重要な作品ではあるけれど、万人にオススメできるレベルにはまだ達していないから。漫画喫茶などで読めれば、それですませるのが正解かもしれない。私のように大人買いせずとも……OTL by のぞみまつき |
by sironekonomiya
| 2006-01-23 07:38
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