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英雄伝説 空の軌跡SC 普及版
日本ファルコム 手ばなせない度 : ★★★☆☆ 去年のブログ長期更新停止の原因はこれでした。プレイそのものにも時間がかかりましたが、クリア後もちょっとモヤモヤしたものが残って、それを形にしようとして苦戦して、結果、他のことがおろそかになってしまいました(←自業自得 まぁ、やりはじめたらどっぷりハマってしまうことは予測できてたので、予約注文してインストールまでしたのに、なかなか手を出さなかったんですが。予想通りでしたね。 で、セカンドチャプター(以下SC)終えての感想を一言でいうと。 「うーん……面白かった。けど、ちょっと期待ハズレ」そんな感じ。 * 以下その理由になりますが長いので注意。 前作ファーストチャプター(以下FC)は『空の軌跡』ならぬ『大地の軌跡』なんじゃないの? ってくらい地味で、堅実で、地に足のついた物語展開だった。飛行艇とかも出てくるけど、主人公たちがそれで自由に飛びまわって活躍するって展開にはならず、もっぱら徒歩でもって王国中を駆けずりまわる。 街や村に住む人々は名もなき市民Aとかではなく、それぞれがそれぞれにドラマや周囲との関係性を背負う生きた人間たち。ストーリーが進むごとにそのセリフは実に細やかに変化していく(SCも同様で、その圧倒的なテキストの量は想像を絶した。創りあげたスタッフに敬意を捧げる)。 それらはプレイヤーが無視しようと思えば無視できる背景であり、デティールに過ぎない言わばオマケ部分。しかし、そこの所を手をぬかずしっかりと作りこんであるので、世界に厚みや深みや重みやリアリティがかもし出されている。そこを旅するプレイヤーの心に小国リベールに対する愛国心すら抱かせるのだ。ここに暮らす人々を守らなきゃ! って自然に思わせてくれる。 なお、リベール以外の周辺国家(エレボニア帝国、カルバード共和国など)は遠景として話の端々にちらほらと語られる程度で、直接的にはほとんど描かれることはない。なのにその存在感はしっかりとある。それは足元となるリベール王国を作りこんであるからこそ。それを土台に関連づけたり、比較する形で両大国は語られ、そのイメージがくっきりと浮かび上がってくる。 そういう作りこまれた世界観の上で語られるお話のほうはというと、『英雄伝説』シリーズらしく基本的には人死にがない(過去の戦争での死傷者の存在などはあるが)ヌルめな展開。時にやりすぎでは? と思うほどコメディタッチだったりもする。 しかし、大国に囲まれた小国であるという国際関係、軍部の不穏な動向、主人公のひとりヨシュアやロランス少尉といった影のあるキャラクターらの存在もあって、全体としてはシリアスで重みのある世界の構築に成功している。 そしてFCのハイライトはなんと言っても圧巻のクライマックス。 それまでの牧歌的なのんびりムードが一転。怒涛の展開を見せ、さらに衝撃のラストで幕を閉じる。非常に先が気になるところで「続く」のだ。 主題歌『星の在り処』の切ない調べとともに主人公ふたりの幸福な日々がスライドショーで流れて胸を打ち、さらに超絶にかっこよい『銀の意志』をBGMに、戦車やら巨大戦艦やら竜やら気になる映像で大盛り上がりの予告編が心を鷲づかむ。この先どうなるんじゃぁっ! て、身悶えたのは私だけではあるまい。 そういう流れを経ての(前フリ長くなったけど)SC。 こちらの勝手な想像としては、FCが平和な日常編だったから、SCは今度は戦争だ! って感じになるんだろうと期待していた。 ――王国が戦乱の危機に晒される中いなくなった少年を追う少女。しかし個人の想いをよそに戦火は激しさを増す。帝国による再侵攻の裏に見え隠れする謎の<結社>と<執行者>たちの影。少女は少年への想いをその小さな胸に封じこめ、巨大な敵に敢然と立ち向かう。頼りになる遊撃士の仲間たちとともに、王国軍の協力のもと、新造戦艦アルセイユをを駆ってリベール王国中を縦横無尽に飛び回る!――みたいな。 スピーディーで、派手で、ドラマチックで、ロマンティックで、基本的にシリアスで重厚で壮大で、でも決して重すぎず暗すぎない。そんな物語になるに違いない! と。 しかし……ふたを開けてみると予想は全く外れていた。 クーデター事件が収まった王国はいたって平穏(当然っちゃ当然だが)。強化訓練をつんだ後、正遊撃士として心機一転再スタート。そんでもって前半はFCを繰り返すかのように王国各地を再訪することに……アレ? ごく自然で別に理不尽でも不可解でもないんだけど、なんだか納得できない展開だよ? FCラストで高まりまくった私のテンションをどうしてくれるのさ! 正直なところ、ちょっと、いや、すっごく冗長に感じられたよ! 守るべき王国とそこに暮らす人々のありようはもう前作で充分に描かれているわけで、SCで同じことを繰り返す必要はなかったのに。SCで語るべきだったのは、守るべき彼らと主人公たちとの絆が試されるようなエピソードだったのでは? たとえば8章での大規模導力停止現象。これにより王国各地で暴動が発生。故郷ロレントでも主人公が親しくしている人たちが争い傷つけあってしまう、とか。重い展開にすぎるかもしれない。でもFCで形作られた作品世界の持つ方向性は、そういう向きではなかったか? そのあたり、リベール王国の指導者たちが優秀なのか、住民らが危機意識が薄いのか分かんないけど、実際にはたいした混乱も見られず、さすがにちょっとヌルすぎると感じられた。 > さらに続きを読む by のぞみまつき |
by sironekonomiya
| 2007-01-17 21:47
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