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西遊妖猿伝 (1)
諸星 大二郎 / 潮出版社 手ばなせない度 : ★★★★☆ 全16巻で第2部までが完。第3部「西域篇」がいつ出るかは神のみぞ知る……。 つーことで『西遊記』を紹介したからには、次はこれを取りあげないわけにはいきませんな! 『西遊記』に対する不満を(やはり未完ではあるものの)十分に解消させる爽快感を持ってますから! それはきっぱり断言できます。 でも詳しい説明は例によって略。だってリンク先のamazonのレビューを読んだら必要充分だし。だからここではこの作品について私がスゴイと思ったところをあげていきます。 まず、実際の歴史と空想物語である『西遊記』をからめて語りなおす、というアイデアがすごい! 玄奘は唐の時代の人なわけですが、隋が唐に変わったその時クーデターがありまして、その事件を悟空の天界大暴れに即して描いちゃうという! むちゃくちゃぞくぞくさせられました。 本作では、悟空は運命に翻弄され(後に運命を変えるために)、実にいろんな場所をさまよい歩きます。その多様な場面の数々を、作者は当時の時代背景・風俗文化を実際に見て来たかのように、あざやかに提示してくれるんです。「活写」とはまさにこういうこと。登場人物も多いだけでなく、とんでもなく多彩を極めていて、世界の広がりがハンパなくリアル(←いまいち意味不明ですがフィーリングを汲んでください)。 アクションシーン満載、理屈抜きの痛快娯楽超大作でありながら史実も踏まえ、しっかり地に足がついている。そのうえファンタジーとしてのイマジネーションにも富んでいて、魔術・道術・妖怪変化が縦横無尽に暴れまくり。と、ほとんど奇跡のような反則じみた作品内容は、他に比するものは無いと言ってよいでしょう。 独特な絵で敬遠する方も多いと思いますが、とにかく絶対的に面白いことは自信を持って保証できます。無論のことオススメ! by のぞみまつき |
by sironekonomiya
| 2006-02-06 21:04
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