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だ~。やっと書き終わったいっ!
今回そんなに引用とか多いわけじゃないのに、やけに時間かかっちゃったよ。 この作品、キャラクターひとりひとり手を抜くことなく、濃く描写してるからなぁ。感想も長くなるわ……。 ◆希紗:やばい! 時間がたつことで傷口が広がってきちゃってるよ! やっぱ前回のような怒りは長続きしなかったか……。泣きはらした目元が痛々しい。\(≧_≦)/だれか~なんとかしてやってくれ~。 19話を挟み、怒り→哀しみと描くことで焦燥感が際立ってますね。 う~む。ブンちゃん復活にはいったい何が必要なんだ? ◆成基:希紗に会えないせいもあってか、かなりすさんでる。 まっきーに対する態度は、ほとんどいじめっ子。えらいとげとげしい。責任感の強さが悪いほうに出てしまってるなぁ。彼のファンにはショックだったかも。 大切な希紗を、自分の無責任な甘い見通しのせいで傷つけてしまった。と、そんなふうに思ってるようで。 意外な脆さ、弱さを露呈した形。でもこれまでがちょっと出来杉くんだったので、個人的にはむしろ人間的だなぁと、親近感を覚えたくらいなんだけど(キャラクターの負の側面もしっかり描く『絶対少年』万歳)。 ちょっと気になったのは、成基が希紗の自宅を訪ねてない点。まず一番に行くべきだろうと思うんだけど。面と向かって拒絶されるのが怖いってこと? まぁ、もしいま希紗に会えたところで、かける言葉もなさそうだけど。謝罪も何も受け入れないだろうしなぁ。あ、こうなったら“抱きしめるという会話”でスキンシップ! とかしてあげたいなぁ(←犯罪 ともかく、「自分を信じ」た結果がこんなことになったわけで、自分への信頼が大きく揺らいでいる様子。はたして成基の復活はどうやって成されるのか? こんなんじゃ将棋も手に付かないだろうしねぇ。 ◆須河原:今回、株を下げた人。 だから、あの部屋に青少年をあげてはイクナイってば(笑) まぁ、それはともかく今回はいろいろ問題発言を連発してくれましたな。 「マテリアル・イーヴル」歩ならずともひっかかりをおぼえます。わりと価値観が常識的というか、一方的というか。 “邪悪な”とか“不吉な”とか、さすがにそれは言葉の選択を誤っているでしょう。 変わらずにあり続けるのが困難なこともあるし、成長する=老化、ということもありうる。変わらないで、その場にとどまる勇気とか、すごさってのもあると思う。そのあたり、わりと垂直上昇志向の須河原さんには抜けている視点なんだろうか? まぁ今回のセリフだけでもって、決めつけるのは早計でしょうが、わりとそういう傾向はあるのかも。 ◆歩:須河原と会って、美紀にTEL。 須河原の意見に対する異論・反論はおおいにあるみたい。でもまだうまく言葉にできないらしい。 なので歩より客観的な立場から勝手に代弁してみる。 「たしかに須河原さんの言うように、世界はたくさんの層でつながり複雑にからみあっているのかもしれない。けど、それは、まったく異質の異次元に存在するんじゃない。この世界そのものが複雑な多層構造になっているんだと思う。以上、勝手な代弁おわり。 声だけ出演の美紀との会話が彼をしっかりささえてますね。要は“いまできることからはじめよう”ってことか。にしても美紀にはぜひ横浜に遊びに来て欲しいですね。美玖を連れて。 ◆りえぞー:ふりだしにもどる。 いろいろあったけど、ついに現実にあったことを認めて、再スタートって感じ。認めたら先はある? って問うていましたが、あるものはあるがままに、とりあえず認めないことには、どうにも判断しようがないかと。認知、判断があって行動が生じるわけで。 ともかくマテリアルフェアリーはいた。暖色系に寒色系が群がっていた。 暖色系を寒色系が攻撃しているようにも見えたけれど、はっきりそうだと言い切るには判断材料が足りない。 電子機器の異常などを引き起こす原因となっているようにも見受けられるけど、これも因果関係がはっきり認められているわけではない。 と、存在自体は確認できてはいるものの、その行動や生態は不明な点が多すぎなマテリアルフェアリー。 では、人としてはこれからどう行動すべきか? とりあえずは地道な観察を続けるほかないでしょうね。コツコツと“いまできることからはじめよう”。 動きはじめたりえぞーの今後が楽しみ。はたしてこれまでのマイナス評価をひっくり返せるか? にしても羽鳥さん。謎の答えを知ってるのかと思いきや、やっぱりシュールレアリスムなオチだったからなぁ。ちょっとがっかり。でも闇の光のほうの絵も、彼が作者なんだろうか?? ◆まっきー:今回の主役! これまでウダウダしっぱなしだったせいもあって、今回のまっきーの変身っぷりは気持ちよかった! 「メーワクだからアンタにはカンケーないから。……ぼくの気持ちとかわかってないくせに」ごく当たり前のことではありますけど、忘れがちな(そしてついなまけがちな)ことですよね……。主人公がどんぞこ~な一方で、美佳のしゃきっとさわやかなすがすがしい言葉があって、見ていて嫌な気持ちにならないのがうれしいです。(ところで、案外とマテリアルフェアリーに対しても、想いを言葉に乗せて伝えてみるってアプローチはアリかも?! て、考えてみると歩や希紗は普通にそうしてたか) 「いると分かれば驚くこともないし。イーヴルじゃないし……でも、なんなんだろ?」意外と直感がすぐれている人、のような。寒色系のフェアリーが決して「イーヴル」じゃないこと。暖色系と単純な対立関係にあるとはいえないこと。これらは間違いなさそうです。 となると、ブンちゃん破壊事件をどう解釈すればいいのかが問題なのですが……。 「あなたの言うとおりだったから。いままで何もしてこなかったから。だけど、それはぼくだけじゃなくて、みんなそうで。でもぼくは、あなたのおかげで気づくことができたから、だから……だから、このままじゃダメだって。それだけ言いたくて」まっきーの言葉を換言すると、 「あなたの言うとおりでした。ぼくもみんなも、これまで黙っていて、自分の考えを相手に伝える努力が足りなかったんです。だからこれからは、ちゃんと気持ちを声に出していきます。あなたのおかげでそれに気づくことができました。ありがとう」ちゅう感じでしょうか? 主要登場人物のほぼ全員と面識があり、わりと客観的な立場にいる彼。今後のストーリー展開において、意外と大きな役割を果たすのかもしれませんな。 ◆美佳:おねいさ~ん! これまで必ずしも良い印象をもってなかったんですが、今回はもう魅力爆発。もしかしたらこの人の最大の見せ場だったのかも? by のぞみまつき |
by sironekonomiya
| 2005-10-11 02:36
| 「絶対少年」
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